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森茉莉 「贅沢貧乏」 初版本・1963年・新潮社・函・帯付 季節の贈り物・年末年始のギフト

¥1,638(税込)
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アイテム説明

商品詳細

「華麗な想像力、並はずれた直観力と洞察力。現実世界から脱却して、豊饒奔放に生きた著者が全存在で示した時代への辛辣な批評。表題作「贅沢貧乏」「紅い空の朝から……」「黒猫ジュリエットの話」「気違いマリア」「マリアはマリア」「降誕祭パアティー」「文壇紳士たちと魔利」など豪奢な精神生活が支える美の世界。エッセイ12篇を収録」(講談社BOOK倶楽部)

※エッセイ‘90「樹のこころ」に掲載されている田辺園子さんの「森茉莉さんのこと」の一部分を紹介します。
森茉莉さんに初めて会ったのは、1961年の初秋のことである。場所は彼女の指定した、下北沢駅近くの喫茶店「風月堂」だった。私は出版社に入ったばかりの編集者だった。森茉莉さんは奥のテーブルに、あけびの藁で編んだ買い物籠を膝に乗せて、地味な色のカーディガンとスカートで座っていた。・・・注文した飲み物をボーイが運んでくると、彼女は膝の上の買い物籠を覗き込み、中を探っていたが、やがて茶色い紙袋から、ビスケットのようなものを取り出し、ボソボソとそれを頬張った。私の方を見ることは全くなく、次々と取り出しては口元に運んだ。(中略)「どんな男性もパッパ(※父鴎外外のこと)と比較するとつまらないのよ。私の小説のなかに立派な男性が出てきたら、それはパッパのイメージなの」ところころした声で喋った。(中略)そのころ、森茉莉さんは戦前に建った古いアパートに住んでいた。包丁もまな板も原稿用紙も古雑誌も全部一緒にベッドの上にのっているので、人と会うのは喫茶店に決めている、と茉莉さんは言い、私は「風月堂」や「ボンネット」で幾たびか彼女に会って、夢かうつつかさだかでない、えもいえぬ話の渦に巻き込まれるのだった。(後略)


新潮社・1963年5月初版発行の森茉莉「贅沢貧乏」函・帯付きです。装幀は藤野一友です。経年のヤケが少しありますが、シミや書き込み、蔵書印などもありません。この作品は1992年にフェリシモブックポート復刻改の他、改版版がが出ていますが、当出品本は1963年発行の貴重な元初版本版(現在絶版)です。スリット(売上票)付きなので未販売本ということになります。
60年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。

※森茉莉の以下の作品も出品しています
戀人たちの森
マドゥモァゼル・ルウルウ
恋人たちの森
枯葉の寝床
甘い蜜の部屋

商品の情報

カテゴリー:本・雑誌・漫画>>>本>>>文学・小説
商品の状態: 目立った傷や汚れなし

カラー名は、ショップ提供情報に基づいています。モデル画像は着用イメージとなります。色味は生地アップでご確認ください。画面設定等により実際の商品の色とは異なって見える場合がございます。

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